板橋での物件探し

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日暮里での物件探しをしてみて、やっぱり山手線で探すのは難しいと思った。 そこで次にターゲットとなったのが板橋だった。

なぜ板橋か

山手線で物件を探していた理由は、通勤利便性だった。 当時、妻は無邪気に職場まで20分で通いたいと主張していた。 そんな無茶な条件言うんだ!と内心思っていたが、まあ私も通勤は便利な方がいいしこの条件で探すことにした。

妻の職場は新宿方面であり、都内も都内。 そこに20分で通勤できる立地は非常に限られる。 そして私の職場は東京方面。 新宿方面・東京方面両方にアクセスが良い駅は非常に限られる。 妻の職場に20分で通勤できても、私の職場には倍の時間がかかる駅は多い。 そこで、安直ではあるが山手線で物件を探していたのだ。

西日暮里・日暮里の内覧の結果で山手線を諦めたあと、他に候補地がないものかと色々調べてみると、 都内の埼京線沿線である板橋・十条・赤羽は新宿方面へも東京方面へもアクセスが良いことがわかった。

埼京線で新宿方面へ行けるし、東京方面へは板橋・十条ならば 板橋で新板橋に乗り換え三田線で大手町方面へ向かうか、 十条ならば東十条を使えば東京方面へ通勤できる。 赤羽は東京方面へ向かう京浜東北線上野東京ラインを始め、 様々な路線が乗り入れるターミナル駅で交通利便性が高い。

しかも中古マンションの相場も山手線に比べると一段抑えられているのだ。 山手線では手が届かなかった70㎡3LDKの物件も視野に入ってくる。

また、妻は心配性なので、ハザードマップを気にしていたが、板橋であればハザードマップは無問題なので、そこも良かった。

これは我が家の条件にピッタリだと思い、都内埼京線沿いでの家探しが始まった。

1件目 駅遠の大規模マンション

板橋で内覧したのは2件ほど。 1件目は板橋駅西口側の、駅徒歩14分くらいの駅から離れた物件。 このとき初めて板橋駅に降り立ったが、 駅の周辺は静かな住宅街という雰囲気であったが、 スーパーや飲食店など、生活に必要なお店はそれなりにあるようであった。 妻も西日暮里より板橋のほうが住みやすそうだと気に入っていた。

駅からマンションまで歩いてみると、少々距離があるなあと感じた。 駅からマンションまでの道のりには多少のお店はあるが スーパーなどの日常使いするお店は少ない印象であった。 また、坂を下っていく道のりであったため、 下りは良いがマンションから駅まで向かうときはつらそう。。 あと人通りも多くない住宅街なので夜は暗そうな感じが気になった。

物件まで到着してみると、大規模マンションで築年数も浅く、きれいな物件だった。 大規模マンションの内覧をしたことがなかったのでテンションが上った。 きれいなエントランスにコンシェルジェ付き。 ここに住めば良い暮らしができそうだと思えた。

今回の売主は小さなお子様のいるご家庭だった。 子供がいたずらしてしまうからなのか、床や壁は使用感が漂っていた。 築浅でもこんなに傷んでいることもあるのか!というのは一つの発見だった。 売主がアウトドアが趣味というのも関係あるかもしれない。

間取りはいわゆる普通の田の字の間取りで、住みやすそうだった。 バルコニーは広く眺望も開けていたので私は気に入った。 一方妻は眺望は気にしておらず、 駅から10分以上かかる点、価格が5000万台後半と高めである点が気に入っていなかったようだ。

私にも気になる点はあった。 まず物件からスーパーまでの距離が遠いことだ。 確かに板橋駅周辺にはスーパーがあるのだが、この物件の近くはコンビニもスーパーもない。 今住んでいる賃貸でもまさにそこが不便だと思っているところなので、 家の近くにスーパーがほしい。

結局この物件も購入見送りとなったが、板橋駅は2人共非常に気に入ったので、 以後板橋駅中心に物件を探していった。 ただ、板橋区には物件は多いのかもしれないが板橋駅徒歩圏内の物件は多くないため、 なかなか内覧に至るまでの物件には出会わなかった。

2件目 線路近くの物件

次にこれは!と思った物件は板橋駅から徒歩10分件内のマンションだった。 築年数は15年程度と築浅ではないが、駅から近い抜群の立地が素晴らしかった。 価格も5000万円以内と予算内に収まっていた。

再び板橋駅に降り立ち、物件まで向かう。 周辺環境は駅から近いしスーパーを経由して帰宅できるし、静かだし文句なしだった。

部屋の中に入る。壁紙はきれいだった。 売主が張り替えたらしい。前回、子育て中の使用感のある物件を内覧したせいもあるが、壁紙がきれいだと印象が結構違う。 自分がもし自宅を売却することになったら、最低限壁紙だけは張り替えようと思った。

リビングのフローリングに使用感があるのが気になった。 壁紙同様にリフォームすればいいのか、と聞いてみたら、フローリングの張り替えは壁紙よりもコストが掛かるし、床暖房が剥がれてしまうらしい。 うーん、これはちょっと悩みどころ。

そして一番気になったのが、電車の音である。 この物件、駅から違いのはいいのだが、近すぎて線路の直ぐ側に立地しているのである。 妻は気にならないといっているが、私は結構気になった。 リビングの窓を締めていても、静かにしていると音が聞こえてくる。

音はいいとしても、振動とかが気になったらどうしようもないしなあとも思う。 自分でDIYして防音対策すればなんとかなるのか?みたいなことも考えたが、 実際にやってみなければなんとかなる保証もない。

結局のこの物件も購入を見送った。 もしかしたら一生住むかもしれない買い物である。 わざわざ線路近くの物件を購入する必要もないと考えた。

その後、しばらくsuumoでもその物件は売れ残っている用に見えた。 やはり、価格は魅力的でも線路のそばという立地が売れない要因だったのだろう。 仮に自分が買っていたとしても、もし引っ越しするときには苦労していたと思うので、 買わなくて正解だったなあ、と思う物件だった。

この物件が線路に近いとは内覧するまで思っていなかったので、 実際に現地に行って内覧してみるのはやっぱり重要だなあと改めて実感した1件だった。

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